こんにちは!
ゆいとです。
私はイラストレーター・漫画家として活動しています。
最近、XP-PEN Artist 24 Proを購入してみました。
購入を検討している人もいらっしゃると思うので私の感想をまとめておきます。
結論からいうと、プロが仕事に使うという視点だとあと一歩という感じでした。
でも十分合格点なのではじめての液タブや趣味で使う人、安く大画面液タブを使いたい人には検討の余地ありです。
そう思った詳しい理由をまとめていきます。
なぜWacom以外の液タブを検討したか
ワコム以外を使ってみたい
私はずっとワコムの製品を使ってきました。
今まで液タブ、ペンタブというとWacom一択の状態でした。
なので他社の製品に興味があったんですよね。
わりとプロのイラストレーターさんも使っている人が増えてきたので、ワコム以外で良い製品があるのなら試してみたいと思いました。
大画面液タブを使ってみたい
やはり有名イラストレーターなどを見ていると20インチ以上の液タブを使っている印象があります。
やはり神絵師になるには大画面のほうがいいのかもしれないと思いますよね。
大画面なら作業スペースが広いですし、資料を横に並べて描くことも可能です。
作業効率もアップするんじゃないかと期待していました。
とはいえ20インチ以上になるとWacomだとお値段もお高めになるので、安価な海外メーカーは魅力的でした。
コスパの良さ
海外製液タブの魅力はやはりコスパが一番だと思います。
ぱっと見は性能が同じなのに値段が半分だったら、安いほうがいいですもんね。
海外製で良い製品があるのであれば、そちらを利用したいのはみなさんも同じではないでしょうか?
Airtist24 proに決めた理由
次になぜAirtist24 proにしたのかについてです。
海外液タブなら2択
まず海外製液タブなら下記の2メーカーがメジャーです。
xp-pen
huion
他のメーカーは調べている中で比較的トラブルや不具合が多いといった情報が多かったので除外しました。
もしかしたら今後、別のメーカーが伸びてくるかもしれないので期待です。
正直、上記の2つのメーカーで大きな差があるようには見えなかったので好みのほうで検討するのが良いかと思います。
購入時に重視した点
コスパ
まずコスパの面で考えて、安く大画面の液タブを買えるということを重視しました。
20インチ以上の液タブだとWacom製だと20万円前後、海外製液タブだと10万円前後です。
対して20インチ以下になるとそれほどWacomと海外メーカーで値段に差がなくなってきています。
現状ではWacomの性能が高いのはわかっていたので、20インチ以上の液タブを買う場合ならコスパを重視して海外メーカーを選ぶメリットが出てきます。
情報の多さ
私は何かを調べる際に「誰の情報か」という点を重視しています。
やはりある程度信頼できるのはプロのイラストレーターや漫画家で現在使っている人の意見です。
かつ、ある程度仕事として使っている人の発信でないと私にはマッチしません。
上記の条件で探すと海外製メーカーで比較的多かったのはAirtist24 proでした。
Airtist24 proと比較してhuionの24インチのものもありました。
そういった情報を比較してXP-PENのAirtist24 proに決めました。
スペック
個人的にスペック面で重視したのは以下の3つ。
他にもいろいろありますが細かいところなので省略。
・2k以上の画質か
やはり20インチ以上になるとFHDではやや荒くなるのでは?という不安があったからです。
(簡単にいうとTVに近づいて見ると液晶のドットが見えるみたいなイメージ)
かといってWacomのように4K画質まではいらないかな・・・という印象。
なのでちょうどいい2K画質のAirtist24 proが最有力になりました。
・描画性能
正直、ここが最も不安でした。
ストレスなく描けるかは一番重要だからです。
調べている中でAirtist24 proはWacomに比べて描画性能が低いことがわかりました。
下記の記事ではプロのイラストレーターの先生が解説していて、とても参考になったので貼っておきます。

「検知可能最大筆圧」が低いらしく筆圧8192段階の性能を安定して出せないようです。
正直、難しいので私の中での理解で書いてますので、このへんは理解が間違ってたらすいません。
とはいえ、筆圧検知がうまく働かないのであれば思い通りの線や描き味が出せないかもしれないということです。
ここは個人差によるものが多く、プロのイラストレーターのレビューなどをみていても「めっちゃおすすめ」という人と、「ちょっと描き味が・・・」という人がいました。
「めっちゃおすすめ」と言ってる人が大半でしたが、私の中では「この値段ならこの性能でも許せるから・・・」が含まれていると思います。
そのため結局は自分で買って試してみるしかない!という結論になりました。
そして実際に使ってみると私にとってはちょっと筆圧検知が足りてないかなという印象でした。
・ストレスがないか
描画性能が高いというのもストレスに大きく関わりますが、その他のケーブルの少なさ、スタンドがついているか、手袋がついているか、余計なボタンやタッチ機能がついていないかなどといった点について検討しました。
余計なものがなく、ケーブルが少ないという点ではAirtist24 proよりAirtist24という製品もおすすめです。
少し機能やボタンなどを減らした商品です。
しかし描画性能に不安があったのでXP-PENで最も高機能のAirtist24 proを私は買うことに決めました。
サポート体制
・返品ができるか
・不具合の際にサポートがあるか
などは買う前に調べておいたほうがいいです。
→https://www.storexppen.jp/article/9.html
PCなどでもそうですが海外メーカーだとサポートが受けられない場合などもあります。
使ってみた感想
購入して結構すぐ届いたと思います。
たしか2~3日くらい。
結構、大きかったので箱から取り出すとき、部屋のスペースがある程度あったほうがいいです。
そして使ってみると・・・
結論は仕事として使うにはちょっと不安かなと思いました。
・筆圧検知性能
一番気になったのは上記でも書いた筆圧検知性能です。
思ったよりも線の強弱がつきませんでした。
その理由はこちらの記事に書いてありましたので参考にお願いします。
(機械に弱い人はチンプンカンプンかもしれませんが、なんとなくでも理解しといたほうがいいです)

特に最近は厚塗り寄りの絵柄が主流なので気になるかな・・・と。
あと私の筆圧が軽めなのもあるかもしれません。
人より芯の減りが遅いです。
なので普段よりもだいぶ強めに線を引かないと線が途切れてしまったりしました。
設定もいじってみましたが改善されず、サポートに相談しても改善できませんでした。
つまり不具合ではなく本来の製品の性能なのだと思います。
普段から筆圧が強い人は問題なく使えるのかもしれません。
・ケーブルの不具合
最初に使おうとしたときケーブルの不具合で液タブに映像が映らない初期不良がありました。
何度か差しなおすと映るんですが、たまにまた発生していました。
ネットで検索するとケーブルの不具合の事例は何件か出てきましたので、たびたび発生するようです。
こういった不具合は仕事で使うものなので不安があります。
・大画面
今回の製品の一番の目玉といっても過言ではない24インチで10万円以下というコスパの良さ。
ここには大満足でした。
やはりある程度の性能とこの値段というコスパの良さは大きな魅力だと思います。
ただ個人的には元々使っているWacomの16インチがベストだと思いました。
大画面は細かい描画性能と合わさって初めて効果を発揮すると感じたためです。
描画性能が自分の中では思い通りにならない状態だと、結局拡大して丁寧に線を描かなければいけなくなります。
そうなると時間もかかるし、画面が大きいので余計に目や腕が疲れるといった印象がありました。
・サポート面
サポートはとても丁寧で返信も早かったです。
ただ外国人のスタッフの方が対応してくださっていたのか、細かいニュアンスが伝わらないことはありました。
(これは日本語が難しいのが悪い!)
結論:個人的にはまだワコム推し
結構期待して買ったんですが、私はまだWacomの液タブで描いていくことになりました。
多少値段が高いとはいえ性能を考えるとWacomがまだ強いですね。
ですが私のように大画面液タブを試してみたい人、安く液タブを使いたい人などには検討の余地ありです!
個人的にはWacom16インチが一番使いやすいです。
もしくは20インチ以上ならWacom22もいいなと思います。
たぶん今のが壊れたら22インチFHDにすると思います。
性能をさらに求めるならWacom pro24
神絵師はこれを使ってるイメージ。
13インチならipadがおすすめですね。
ただちょっと私には画面が小さいので、だいたい動画や資料を見る用になってますw
絵に使わないなら片手で持てるサイズがおすすめです。
かなり長々と書いてしまいましたが読んでいただきありがとうございました。
液タブの購入を検討している人の参考になれば幸いです。
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